農薬散布というのは、かつて人の手を使って行っていました。

地面に設置する機械などはあったものの、一度に散布できる範囲が限られてしまい、かなりの時間と人手が必要でした。

 

しかし、ドローンが発達した現代では、農薬散布をドローンで行うことができてしまうのです。

そのため、

「農薬散布をドローンで行いたい」

と思っている人もいるでしょう。

 

そこで、この記事では、農薬散布をドローンで行うための資格などについて、詳しく解説していきます。

 

農薬散布はドローンを使う時代

ドローンの発達により、農薬散布も人の手ではなくドローンを使って、空から行えるようになりました。

以前も、農業用機械を使って農薬を散布するという方法はありましたが、やはりドローンを使って空から一気に農薬を散布する方が効率的だと言えます。

ドローンが発達していなかった時代、人の手を使って丁寧に農薬を散布していた人からすると、不安要素は残るかもしれませんが、ドローンを使って農薬を散布するメリットは他にもたくさんあるのです。

 

ドローンを使って農薬散布をするメリット

それでは、ドローンを使って農薬を散布するメリットについて、具体的に見ていきましょう。

人手不足解消

まずは人手不足の解消です。

農業は、人手不足が問題視されている業界でもあります。

農家を目指す若者が減り、現役で農家を営む人の高齢化が進んでしまっているのです。

この人手不足という問題は、広い土地で農業を営む人からすると、かなりの痛手となるでしょう。

しかし、ドローンを活用して農薬を散布することができれば、人手不足を解消することができます。

また、人を雇って農業を営んでいる場合は、人件費の削減にも繋がります。

 

農業というのは、どうしても自然災害などによって、大きな影響を受けてしまう業界でもあります。

人をたくさん雇って作業をしていたとしても、台風や地震、火災などに見舞われてしまうと、出荷ができなくなり、人件費で大幅な赤字になってしまうことも考えられます。

しかし、ドローンを使えば、そのような不安や悩みを解消することができるのです。

作業の効率化

ドローンを使って農薬を散布することで、作業時間を大幅に削減することができます。

1ヘクタール当たり、10分程度で農薬散布が完了する場合もあり、時間の効率化という面で非常に役立ちます。

また、その浮いた時間を使って、他の作業をすることもできるため、例えば副業で新しいビジネスを始めるといったことも可能になるのです。

 

素人がドローンで農薬散布をするのは危険?

ただし、素人がドローンを使って農薬散布をするのは非常に危険です。

ドローンを飛ばすだけであれば、必ずしも資格を取得しておかなければいけないということはありませんが、農薬を散布する場合は、認定を受けたり、関係省庁などへ申請を行う必要が出てきます。

というのも、農薬散布というのは、航空法の観点からすると、禁止事項となっています。

 

航空法には、

・爆発物などの危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと

などの規定があり、農薬散布はこれに抵触します。

そのため、国土交通省へ、

「一般的に禁止されていることをするから、許可をくれ」

という申請をする必要があるのです。

 

農薬散布の認定制度がある?

先ほど紹介した国土交通省への申請のほかに、農薬散布をドローンで行うためには、産業用マルチローター認定を取得する必要があります。

この産業用マルチローター認定を取得するためには、農林水産航空協会が指定する教習所で講義を受講する必要があります。

また、産業用マルチローターの認定を受ければ、どんなドローンでも農薬が散布できるというわけではありません。

 

各機種ごとに認定が与えられますので、認定を受けたドローンしか操縦することができないのです。

 

農林水産省への申請も必要?

国土交通省への申請、産業マルチローター技能認定の他にも、農林水産省へ申請をする必要があります。

簡単に説明すると、計画書を提出する必要があり、空中散布等における無人航空機利用技術指導指針に沿っているものでないと、再提出を求められてしまう場合もあります。

このような、若干面倒くさい手続きを経ることで、ドローンを使った農薬散布ができるようになります。

 

自分で全ての手続きをする自信がないという場合には、教習所や専門の代行業者に依頼するという方法もありますので、検討してみることをおすすめします。

 

まとめ

ドローンを使って農薬散布をする場合は、関係各所へ申請をしたり、検定を受けたりする必要があります。

面倒くさいと感じる人がいるかもしれませんが、ドローンを使って農薬散布ができるようになれば、人手不足の解消や効率化を図ることができ、たくさんのメリットを得ることができます。

 

少しでもドローンを使った農薬散布に興味があるのであれば、まずは産業用マルチローターの認定を受けることが大事です。

わからないことや気になることがあれば、教習所へ問い合わせをしてみることもおすすめです。

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